仮定法わかるかな?(pc/タブレット閲覧推奨)

仮定法過去・仮定法過去完了
仮定法過去・仮定法過去完了
💭 仮定法過去とは
「もし〜ならば…なのに」という現在の事実とは違う仮定や想像を表すために使うのが仮定法過去だよ。
仮定法は「現在の事実とは違うこと」を表すんだ。現実とのズレを表すために、動詞の時制を過去のほうに1つだけずらすよ。
If + 主語 + 動詞の過去形〜,
主語 + would / could / might + 動詞の原形
【仮定】もし〜ならば If the director were in charge of this project, she could go to New York. もしその責任者がこの計画の担当ならば、彼女はニューヨークに行けるのに。 (時制をずらして現実との違いを表現) 【現実】直説法 The director is not in charge of this project, so she can’t go to New York. その責任者がこの計画の担当ではないので、彼女はニューヨークに行けない。 (現在形で現実を表現)
⚠️ 重要!be動詞の特別ルール

Ifのあとにbe動詞の過去形がくる場合は、主語が何であってもwereを使うのがふつうだよ!

例:If I were rich, … (もし私がお金持ちなら…)
例:If he were here, … (もし彼がここにいたら…)
📝 なぜ「仮定法過去」と呼ぶの?
仮定法過去が表す内容はあくまでも「現在」のことだけど、過去形を使って仮定を表すので「仮定法過去」と呼ばれるんだ。
🔍 仮定法過去 vs 現在完了形(時制の違い)
仮定法過去と現在完了形は、どちらも「過去形」を使うけど、意味が全く違うよ!混同しないように注意しよう。
⚖️ 3つの時制の違い
時制 意味 例文
過去形 過去にあったこと
(今と関わりなし)
動詞の過去形
was/were
I was busy yesterday.
私は昨日忙しかった。
現在完了形 過去から今までつながっている
(今の視点が入る)
have/has + 過去分詞 I have been busy since yesterday.
私は昨日からずっと忙しい。
仮定法過去 現在の事実に反する仮定
(もし〜ならば)
If + 過去形,
would/could + 原形
If I were rich, I could buy a car.
もしお金持ちなら、車を買えるのに。
過去形 昨日 過去の一点 現在完了形 昨日から今まで 過去〜現在の継続 仮定法過去 現在の仮定 × 今と関わりなし ○ 今とつながる ○ 現在の反対 過去形:I was busy yesterday. (昨日忙しかった) 現在完了形:I have been busy since yesterday. (昨日からずっと忙しい) 仮定法過去:If I were free, I could help. (もし暇なら手伝えるのに)
💡 見分けるポイント:
過去形:yesterday、last week など過去を表す言葉と一緒
現在完了形:since、for など期間を表す言葉と一緒(yesterdayとは使えない)
仮定法過去:Ifで始まり、would/could/mightが後半に来る
⏰ 仮定法過去完了とは
「もし〜だったならば…だったのに」という過去の事実とは違う仮定や想像を表すために使うのが仮定法過去完了だよ。
表す内容は過去のことだが、過去完了形を使って表すので「仮定法過去完了」と呼ばれるんだ。
If + 主語 + had + 過去分詞〜,
主語 + would / could / might + have + 過去分詞
【仮定】もし〜だったならば If the engineers had noticed the critical errors, they could have fixed them. もし技術者たちがその重大な誤りに気づいていたら、修正できていたのに。 (過去の事実に反する仮定) 【現実】過去の事実 The engineers didn’t notice the critical errors, so they couldn’t fix them. 技術者たちはその重大な誤りに気づかなかったので、修正できませんでした。 (過去形で過去の事実を表現)
🆚 仮定法過去 vs 仮定法過去完了
仮定法過去
現在の事実に反する仮定

If they noticed the errors,
they could fix them.

もし気づけば、修正できるのに。

★ If節:過去形
★ 主節:would/could + 動詞の原形
仮定法過去完了
過去の事実に反する仮定

If they had noticed the errors,
they could have fixed them.

もし気づいていたら、修正できていたのに。

★ If節:had + 過去分詞
★ 主節:would/could + have + 過去分詞
⚠️ 混同注意!

仮定法過去と仮定法過去完了は形がよく似ているので、混同しやすいよ。時制に注意して、しっかり押さえておこう!

• 仮定法過去:現在の事実に反する → 過去形
• 仮定法過去完了:過去の事実に反する → 過去完了形
📝 混合型もある!
「過去に〜だったならば、今〜だろうに」のように、仮定法過去完了と仮定法過去が一緒に使われることもあるよ。

例:If I had studied harder, I would be a doctor now.
もしもっと勉強していたら、今ごろ医者だろうに。
✍️ ライティングで使えるコツ
📖 実践的な使い方
作文やエッセイでよく使う場面:

【仮定法過去】
• 「もし〜なら…できるのに」という願望を書くとき
• 現実にはないことを想像するとき
• 提案や助言を書くとき

【仮定法過去完了】
• 「もし〜していたら…できたのに」という後悔を書くとき
• 過去の出来事について反省するとき
• 歴史のifを考えるとき
📝 ライティング例文
【現在の願望】仮定法過去
If I had more free time, I could learn a new language.
もし時間がもっとあれば、新しい言語を学べるのに。

If I were you, I would accept the offer.
もし私があなたなら、その申し出を受け入れるだろう。
【過去の後悔】仮定法過去完了
If I had studied harder, I could have passed the exam.
もしもっと勉強していたら、試験に合格できたのに。

If we had left earlier, we wouldn’t have missed the train.
もしもっと早く出発していたら、電車に乗り遅れなかったのに。
【エッセイで使う】意見・提案
If people used public transportation more, air pollution would decrease.
もし人々が公共交通機関をもっと使えば、大気汚染は減少するだろう。

If students had more opportunities to practice, they could improve their skills.
もし生徒たちに練習する機会がもっとあれば、技能を向上できるだろう。
💡 まとめ:
仮定法過去:現在の事実に反する仮定(If + 過去形、would/could + 原形)
仮定法過去完了:過去の事実に反する仮定(If + had + 過去分詞、would/could + have + 過去分詞)
現在完了形との違い:現在完了は「過去〜現在の継続」、仮定法は「事実に反する仮定」
• ライティングでは、願望・後悔・提案を表すときに効果的!